校長あいさつ

御 挨 拶      

 本校は、昭和54年に、当時の妻沼町をはじめとする地域の皆様の熱い期待を担い、国宝に指定された「歓喜院聖天堂」で知られるこの地に開校されました。

 また、妻沼は、新たな分野に果敢に挑戦し、日本公認女医第1号となった埼玉県三偉人のひとり、荻野吟子の生誕したところであり、坂東太郎・利根川の自然にも恵まれ、景観の優れた最高の立地条件を備えています。

 今年で45年目を迎える妻沼高校は、開校以来、「勤勉・努力」を校訓として、様々な課題を克服しながら、地域に根ざした学校づくりに取り組んでまいりました。特に、平成20年度に導入した埼玉県初となる基礎力強化のための学校設定教科「カルティベートタイム」は、今や妻沼高校の代名詞ともなり、つまずき解消と基礎学力の定着に大きな成果をあげ、卒業生は地元をはじめとした様々な場所・分野で活躍しています。

 妻沼高校の目指す学校像は、「母校を誇れる生徒を育てる学校」です。

 カルティベートタイムを更に深化させ、生徒1人1人を大切にしたきめ細かな指導に取り組み、母校を誇れる生徒を全力で育成してまいります。そして、地域になくてはならない学校、地域の皆様方から愛される学校づくりに努めてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

       第17代校長 有賀 弘一     

令和6年度 入学式

 式   辞

 

  さくらの花も満開を迎え、春の躍動を感じる今日の佳き日、令和六年度埼玉県立妻沼高等学校入学式が、来賓及び保護者の皆様の御臨席を賜り、かくも盛大に挙行できますことは、本校関係者一同、大きな喜びでございます。御臨席を賜りました皆様には厚く御礼申し上げます。

 改めまして、入学を許可いたしました119名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員並びに在校生一同、皆さんの入学を心から祝福し、歓迎いたします。

本校は、昭和五十四年四月、当時の妻沼町に開校いたしました。今年、創立四十六年目を迎えた、歴史と伝統ある高校として、これまでに社会の多方面で活躍する七千五百名を超える人材を送り出してきました。また、平成二十年度に埼玉県初の学校設定教科「カルティベートタイム」を導入し、現在は妻沼高校の代名詞ともなり、「つまずき解消」と「基礎学力の定着」に大きな成果を挙げています。

 新入生の皆さんは、妻沼高校の第四十六期生にあたります。開校以来、『勤勉・努力』を校訓とする妻沼高校での三年間を通して、心身共にたくましく、そして、確かな学力・体力、豊かな人間性を身に付けてほしいと願っております。

 ここで、入学にあたり、皆さんに二つのことを申し上げます。

 まず一つ目は、本校の指導の基本となる『礼儀』『身だしなみ』『時間厳守』の『三つの当たり前』を常に心掛けてほしいということです。「礼儀正しくする」「身だしなみを整える」「時間を守る」。この当たり前のことは、これからの高校生活を送る上でも、そして、卒業後の人生を歩んでいく上でも最も基本的で、人間としての基盤となることの一つだと思います。

 二つ目は、『自分の志を立てる』ということです。

皆さんがこの妻沼高校で過ごすことになる三年間は、将来何を学ぶのか、どのような職業に就くのか、また、どのように生きていくのかを徹底的に考え、「進路」を決める期間です。しかし、現代社会の多様化、情報化の進行で、自分以外のひと・情報に惑わされ、安易な方向へ流れてしまいかねません。

様々な課題と、日々、真剣に向き合い、しっかりと考え抜き、三年後に自信をもって『自分』を振り返ることができるか。その経験がその後の人生を生きる糧となるでしょう。そのために皆さんを支援する保護者の皆様や先生方もいます。信頼して前向きに取り組んでください。

本校の校訓である『勤勉・努力』のもと、授業をはじめ、学校行事、部活動や生徒会活動など様々な活動へ積極的に参加することを期待します。そして、自らの心身を鍛えるだけでなく、かけがえのない仲間づくりに取り組むことも願っております。「高い目標」と「大きな夢」に向かって頑張る高校生活を送ることを期待します。

 結びに、三年後の卒業証書授与式の際、全ての新入生と保護者の皆様が「本当に妻沼高校に入学して良かった」と思い、『母校となる妻沼高校を誇りに思う生徒』となることを心から願い、式辞といたします。

                                                              令和六年四月八日    埼玉県立妻沼高等学校長 有賀 弘一

1学期始業式

改めまして、皆さん、おはようございます。そして、進級おめでとうございます。

 

いよいよ令和6年度が始まりました。

この2週間ほどの休みをどのように過ごしましたか。

昨年度の3学期の終業式では、「時間の大切さ」、「新しい出会いを大切に」という話を、私のほうからしました。

 

「時間を大切に」自分の目標に向かって毎日少しずつ努力を積み重ねていく。カルティベートタイムがもっともわかりやすいと思います。カルティベートという言葉は、簡単に言うと、「コツコツと土を耕し、少しずつ水を与える」ということです。植物が芽を出し、花を咲かせ、実り私たちの生活の糧となる。皆さんの勉強も、着実に取り組んで、皆さんの成長の土台となります。日々時間を大切に学校生活を送ってください。

 

「出会いを大切に」ですが、進級するということは、先輩・後輩がお互いに影響を与え合い、その中で自分も変わることができるチャンスだと前回お話ししました。

妻沼高校は3クラス分の人数を4クラスに分けて少人数のクラスになっています。クラス数が多いので、メンバーが変わるとともに、それだけ濃い人間関係が築けると思います。

 

ここで一つ、「多様性」ということについて、お話しします。

入学してくる1年生で、イスラム教を信仰する生徒がおり、2月の入試や面接の時から宗教に即した服装で出席しました。その後、保護者や本人とのやり取りを重ね、本校の制服の下に、「体型を隠す」衣装、スカーフを付けて登校するなどの形で特別に許可することとなります。

西欧や日本では服装と宗教に大きな関わりがない場合がほとんどですが、そうでない考え方もあります。多様な考え方を理解する姿勢、相手をリスペクトする気持ちで、生徒同士の交流をしてください。そうすれば、いじめということは決しておこりません。私は、これまでの皆さんの学校生活を見ていて、心配はないと信じています。

 

最後に、

ここにいる皆さんが、同じ気持ちで、同じ方向に歩みを進めてください。

そして、2年後、1年後に卒業するとき、「妻沼高校を卒業して本当に良かった。」と、母校を誇れるようになることを目指してください。

今年1年が皆さんにとって素晴らしい年になることを期待します。

以上です。

1学期終業式

皆さん、おはようございます。校長の有賀です。

 

ポスト新型コロナウイルスで、外国からの観光客が増え、景気も上向いてきた感がありますが、感染者数は、じわじわと、増加しているようにも感じられます。

一学期間も、感染拡大防止に気を抜けない日々が続きました。

それでも授業や学校行事、部活動などコロナ禍前のように行うことができました。

 

3年生は「進路選択」の時期となり、就職・進学のための活動が始まりました。

思い通りに進まない、どのように進めたらよいのか迷っている者もいるのではないでしょうか。

そして、焦りや不安もあると思いますが、このような気持ちでいるのは、進路について

考えている3年生に共通したものです。担任の先生をはじめ、学年、進路指導の先生方は、皆さんを全力で支援しますので、安心して先生方を頼ってください。そして、全力で取り組んでください。

 

ところで、4月の始業式では、こんな話をしました。

「思いどおりに事が運ばなかったり、失敗したから終わりではなく、

挑戦することを辞めたり、歩みを止めたら本当に終わってしまう、進歩や成長が止まってしまう。たとえ、上手くいかないことがたくさんあっても、諦めずに、信念を持って取り組んで欲しい」、そのような1年を皆さんには、過ごしていただきたいと話をしましたが、

この1学期をどのように過ごしましたか。

 

皆さんには、無限の可能性があります。その可能性を上手に活かすことができるかは、

皆さんの「心掛け」次第です。

自分の人生をどのように設計していくか、そのために今、何が必要なのかを常に考えてください。

 

そして、「何を考えているのか」「何をしようとしているのか」「どういう気持ちで生活しているか」などの「心の在りよう」は、自らの「身なり」や「言動」にも現われます。

「不安な気持ちでいる。」「焦っている。」、それとは対象的に「自信を持っている。」

「ゆとりがある。」など「心の在りよう」で皆さんの行動に大きな違いがでてきます。

「心を穏やか」にして、前向きな考えを持てば、それが「良い行動」に繋がっていきます。

 

明日から夏休みとなります。いろいろなことに挑戦したり、考えたりするには時間は十分にあります。

「心を穏やか」にこの夏休みを過ごすことができれば、「良い将来を迎えるための

きっかけ」を見つけることができると思います。

 

それでは、9月1日の2学期の始業式に元気な姿でお会いしましょう。

ここにいる262名、一人一人が、少しでも成長したいという気持ちを持つだけで、

皆さんの母校となる妻沼高校は、大きく変化すると思います。

以上です。

 

2学期始業式

 

 

  皆さん、おはようございます。校長の有賀です。

 2学期が始まりました。この夏休みを利用して、新たな目標を立て、今日を迎えたと思います。

 

 新型コロナウイルス感染症の感染状況ですが、8月30日時点で8か月前(年末年始)とほぼ同じで、徐々に増加し、特に0~14歳の感染報告が増えています。これまで同様、学校でも家庭でも「健康観察」を適切に行い、基本的な感染防止対策(換気・手洗い・手指の消毒)を継続し、安心して学校生活が送れるよう協力をお願いします。

 

 ところで、3年生は、既に就職活動が始まっています。夏休み期間中も担任の先生、学年の先生や進路指導の先生と準備をし、会社見学に出かける姿を見ることができました。そして、この後、すぐに試験が行われます。しっかり準備してください。

また、進学を考えている人も同様です。自分の目で学校を見て、志望する学校選びを進めてください。

 

 2年生は、学校行事や部活動で妻沼高校の中心となる学年です。部活動では、既に新チームでの活動も始まり、公式戦もこの夏休みの期間に行われました。

また、文化祭の準備を進めたクラスもあると思います。

1年生と共に今後の活躍を期待します。

 

 1年生は、妻沼高校に慣れましたか。1学期皆勤の人も多かったですね。そして、入学前に思い描いていた通りの学校生活を過ごしていますか。良い手本となる上級生と共に、部活動や学校行事などにも全力で取り組んでください。

  さて、1学期の終業式では、「心の在りよう」は、自らの「身なり」「言動」に現われます。「心穏やか」に夏休みを過ごすことで「良い将来を迎えるためのきっかけ」を見つけられると話をしました。この夏休み中、どんなことを考え、何かに挑戦しましたか。

無限の可能性のある皆さんが、その可能性を上手に活かすことができるかは、「心掛け次第」とも話をしました。

 今、SDG'Sと並んで企業や学校で目指すものに、「ウエルビーイング」があります。この言葉は「すべてが満たされた状態かつ継続性のある幸福」を意味し、もっと短い言葉でいうと、「幸福」「福祉」「健康」がそれにあたります。

 先ほど言いました、「心掛け次第」というのも、同じ意味ではないかと思います。そして、「勉強」や「日々の生活」、「人間関係」などでうまくいかなくても、それをカバーするのは、挑戦です。そのためにも「苦しいこと」「嫌だと感じること」があったとしても、今日はうまくいかなかったけれど、明日は必ず○〇をしよう。そうすることで、「経験・財産」が積み重なり、積み重なった分の成果が得られると思います。まずは取り組んでみる、そしてうまくいったかどうか様子を見る姿勢を持ってください。失敗を恐れないでください。そんな「心掛け」が大切です。

 新型コロナ感染については不安はありますが、2学期は、文化祭、体育祭、修学旅行などの学校行事が予定されています。また、12月までの4カ月間は、落ちついて勉強に取り組む時期でもあります。高校生ですので、学ぶことは「当たり前」のことです。その「当たり前」のことを当然のこととしてください。

 今、ここにいる259名が、母校に誇りに持ち、自分自身も成長するための努力をすれば、皆さんの母校となる妻沼高校は、より良い学校になると思います。

 以上です。

2学期終業式

皆さん、おはようございます。

 

 昨年の今頃、新型コロナウイルス感染症は大変な拡大を見せていました。その流行は、1月の年明けにはピークを迎え、いわゆる第八波となり全国で1日30万人もの人が感染、家庭でも学校でも「健康観察」「マスクの着用」など、安全・安心な学校生活が送れるよう協力していました。

 しかし、その後第八波は終息し、5月には感染症の扱いがⅡ類からⅤ類に移行、9月下旬にはNHKでも、「NHKまとめ」のグラフの更新を終了し、週に1度を目安に、県別のデータが出ることになりました。 

 依然として、インフルエンザや新型コロナウイルスへの注意は必要ですが、「今まで通りの生活や経済活動をしていこう」というように、人々の意識には大きな変化が見られます。そしてこの2学期を振りかえると、2年生の修学旅行をはじめ、「轍祭」「パークレース」などコロナ前とほとんど同じ状況で実施しました。 

 明日から冬休みになりますが、年末・年始を「今年一年を振り返る時間」と「来年をどのように過ごすかを考える時間」として使ってください。 

 

 さて、2学期の始業式では、『「心掛け次第」というのは、ウェルビーイングと同じ意味ではないかと思います。そして、「勉強」や「日々の生活」、「人間関係」などでうまくいかなくても、それをカバーするのは、挑戦です。そのためにも「苦しいこと」「嫌だと感じること」があったとしても、今日はうまくいかなかったけれど、明日は必ず○〇をしよう。そうすることで、「経験・財産」が積み重なり、積み重なった分の成果が得られる』と話をしました。 

 これまで自分が実行できなかったことに挑戦し、「これができた」と実感できましたか。

本来の持てる力を発揮することを実感するというのは、簡単ではないかもしれませんが、それでも、皆さん、充実した日々を過ごしてきたと思います。 

 

 3年生の皆さんは、既に進路が決まった人もいます。残された妻沼高校での生活も僅かになりました。高校生活に悔いを残さぬよう、自らも挑戦し続けてください。また、学校生活が残り少ないいまだからこそ、下級生への思いやりや、良い見本となる行動を心掛けてください。 

 1・2年生の皆さんは、やり残していることや気になることを今年のうちに片づけてください。このまま今年を終わりにするのはもったいないことです。 

 それでは、1月9日の3学期始業式に元気で、そして、新たな目標を持った皆さんに会えることを楽しみにしています。

 

 皆さん一人一人が、前向きにほんのわずかでも成長することを通して、皆さんの母校となる妻沼高校は、大きく変わります。

 

 

以上です。

 

3学期始業式

 

 

皆さん、おはようございます。

新年早々に、悲惨なニュースが私たちをおどろかせました。

一つは、2年生が修学旅行で訪れた、能登半島の大地震。

もう一つは、羽田空港の旅客機と、被災地へ向かうはずだった海上保安庁の航空機の衝突事故。

元旦の夕方から津波と揺れに対する報道が続き、不安な時間を過ごしたのではないでしょうか。翌朝テレビに映る映像や2日、3日の新聞では、家屋が倒壊し、火災が起こり、津波の被害もありました。亡くなった方やそのご家族、被害にあわれた北陸の皆さんに改めてお見舞い申し上げます。

写真では、落下したり壊れたりした、黒い瓦屋根が目に入りました。これは、能登瓦といって、美しく、雪や風に強い、自慢の瓦だとバスガイドさんから教わりました。昨年5月の震度5強の地震の時には助かった多くの建物が、今回は耐えられなかったのは残念です。28年前の阪神淡路大震災と同じかそれ以上の揺れが能登地方を襲ったのです。

今回の大地震を乗り越え、また魅力ある観光地として復興すること、人々の生活が元通りになることを祈らずにいられません。

 

さて、今年が始まり10日余りが過ぎました。私が言いたいことは、時間を大切に使ってほしいということです。

 

2学期の終業式では、「皆さんは、この冬休みの期間を一年を振り返る時間と今年をどのように過ごすかを考える時間としてください。」と話をしました。

先ず1・2年生は、「今、行うべきことを確実に取り組み、積み残しをなくして進級すること」特に2年生は、4月から本校の中心的な立場となり、1年生は、その準備段階の学年となります。

3年生は、「これまで取り組んできたことのまとめの時期であり、パークレースで例えれば、競技場に入ってラスト1周」にあたります。皆さんの様々な活躍を期待します。

 

 テレビで、防災の専門家の方が、こう言っていました。

「かつて、『地震→机の下にもぐれ』『火の始末をしろ』といっていたが、今は絶対にそのとおりではない。」テーブルでは耐えられないものが上から落ちてくる。ガスもストーブも自動消火装置がある。一目散に外に出たほうがよい建物もあるし、出口の2Fに看板や大きなガラス窓があるなら出ないほうが安全。学校では、もちろん机の下が安全です。しかしいつも言っているように学校以外の場所で地震が襲ってくることも多いのです。「自分の頭でしっかり考え」てください。そのようなことができる力を身に付けて欲しいです。

そして、自分の頭でしっかり考えた上で、「自分の将来を想定」する。次に「それに向かって行動を継続」する。1・2年生の皆さん、今、行うべきことは何でしょうか。3年生のみなさん、今皆さんはどういう場面にいますか。

そう考えることで、自らの将来・運命を築くことができるものです。「思い通りにならない」こともたくさんあります。その時は、もう一度、原点の「自分の本当に目指す将来像」に戻ってください。

いま、一緒に学ぶ周りの生徒も、そう考え、実行しています。

ここには246名の、妻沼高校で共に学ぶ仲間がいます。

仲間と協力したり、時には仲間に甘えながら、自分の進むべき道を自ら考えてください。

 

以上です。

卒業証書授与式

 

                                                                                式   辞

 木々が芽吹き、春の息吹を感じる今日の佳き日に、令和5年度埼玉県立妻沼高等学校第43回卒業証書授与式を挙行できますこと、卒業生はもとより、教職員にとりましても大きな喜びであります。ただいま卒業証書を授与しました73名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。御臨席いただいた来賓の方や、保護者の皆様には盛大にに挙行できますことを深く感謝申し上げます。入学以来、コロナ禍を乗り越え、たゆまぬ努力を積み重ね、今日の日を迎えました。その成長のお役に立てたとしたら、私たち教職員の喜びとするところです。

 今回、卒業証書授与式を迎え、卒業生は7千7百人を超え、皆さんは、多方面で活躍する諸先輩方の仲間入りをすることになります。母校となる妻沼高校での学びをこれからの糧とし、それぞれの進路で、その持てる力を十分に発揮してください。

 みなさんが、これから進む社会で、どう生きるか。それは自ら考え答えを出していくしかありません。変化が激しく、予測のつかない社会で生き抜くことができる、柔軟で豊かな発想の基に、自ら考え、課題を解決し主体的に生きる人間になって欲しいと思います。

 そこで、2つお話をします。

 1つ目は、「社会は人と人との関わりでできている」ということです。コロナ禍を経験した私たちは、友人や仲間と直接、話すことより、SNSなどの手段を用いたコミュニケーションが当たり前になっています。しかし、直接、話をする機会が減ることで何か大切なものを失っていくのではないかという不安もあります。

 私たちは、同じ場所で、同じ時間を共に過ごしたことを、「たからもの」と感じることがあります。それは、人を思いやり、共に笑い、悲しむなど、他の人の考えや感情を受け止める、日々の何気ない生活から生まれます。人との関係性を大切にしてください。

 2つ目は、「新たな出会いを大切にする」ということです。3年前に期待と不安を胸に本校に入学したときのこと、誰と最初に話をしたかなどを思い出してみてください。

 どうでしたか。お互いに、生き方や考え方に大きな影響を与えあったのではないですか。これから進む道で、多くの出会いを経験し、大切にする中で皆さんが人生の実を結ぶことを願います。そして、これからも皆さんが妻沼高校の卒業生としての誇りを持ち、輝き続けることを心から願っています。

 ここにいる全ての卒業生、保護者の皆様が「本校に入学して良かった」と思えること、そして、これからも「母校となる妻沼高校を誇りに思うこと」を心から願います。

 結びに、関係各位の本校卒業生に対する温かい御指導に改めて感謝申し上げ、式辞といたします。

                                                                                                                      令和六年三月十二日

                                                                                                                    埼玉県立妻沼高等学校長 有賀 弘一

修了式

皆さん、おはようございます。

一年がたつのは早いもので、もう、皆さんに1学期の始業式でお話ししてから丸一年です。

5月に新型コロナ感染症の扱いがⅡ類からⅤ類に移行してからというもの、インフルエンザの流行や、コロナの再流行などがあったのですが、皆さんの学校生活はおおむねコロナ禍前の様子を取り戻し、落ち着いて学習や部活動に取組めたのではないでしょうか。

 

さて、3学期の始業式で、「時間を大切に使ってほしい」とお話ししました。

特に1・2年生は、「今、行うべきことを確実に取り組み、積み残しをなくして進級すること」特に2年生は、4月から本校の中心的な立場となり、1年生は、その準備段階の学年となります。

 

自分の頭でしっかり考え、「自分の将来を想定」し、「それに向かって行動を継続」する。実行できましたか。

できなかったと思う人、「思い通りにならない」こともたくさんあります。その時は、何度でも、原点の「自分の本当に目指す将来像」に戻ってください。

できたと思う人も含めて、自らの将来・運命を築くことに向かって行ってください。

 

4月には、ここに、新一年生119人を加えた3学年での妻沼高校がスタートします。

新入生は、「希望と期待を胸に」校門をくぐり、皆さんの仲間入りをするわけですが、皆さんにとっても、妻沼高校で共に学ぶ仲間が増えるのです。

 

進級するということは、先輩・後輩がお互いに影響を与え合い、その中で自分も変わることができるチャンスなのです。

仲間と協力したり、時には仲間に甘えながら、自分の進むべき道を自ら考えてください。

 

以上です。